赤ちゃんが誕生から数えて100日目から120日目を目安に、赤ちゃんの健やかな成長を願って行われる「お食い初め」。日本に古くから伝わる伝統的な儀式です。そんなお食い初めでは、赤ちゃんに食事を食べさせるマネをさせるなどの儀式を行いますが、そこに欠かせないのが、縁起物の代表格である「鯛」です。今回は、お食い初めに登場する欠かせないアイテムである鯛にフォーカスし、いろいろと迫ってみたいと思います。
★お食い初めの祝い膳
お食い初めでは、赤ちゃんにミルクや離乳食ではない通常の食事を食べるマネをさせる儀式を行いますが、その際に用意されるのが「祝い膳(いわいぜん)」です。もちろん、地域やご家庭によっても内容は異なりますが、おおよそ次のような献立になります。
「魚」「飯椀」「焚きのもの」「お吸い物」「香の物」
ちなみに、祝い膳には、「歯が丈夫になるように」とか「これから一生食べるのに困らないように」などという願いを込めて、歯固めの石を添えることもあります。
★お食い初めに鯛を使うワケとは?
お食い初めの祝い膳の中でも特に主役になるのが、やはり「魚」です。そんな祝い膳で使われる魚には、好んで鯛が選ばれます。これは、鯛という魚が、「めでたい」という語呂合わせであることに加えて、鮮やかなピンク色である体の色やときには40年以上生きるほどの寿命、味、栄養価の高さから総合的に縁起がいいと言われていることが理由です。鯛という魚は、お祝い事でのスーパースターなのです。
★お食い初めの鯛のバリエーション
お食い初めに用いられる鯛には、様々なバリエーションで準備されます。伝統的に定番なのが、尾頭つき鯛を鮮魚店やスーパーなどで購入する方法です。このように調達して手に入れた鯛は、塩焼きにするのが一般的な調理法です。しかし中には、ご自宅で丸ごと一匹の鯛を塩焼きにすることが難しいと感じる場合も多いでしょう。そんな時は、鮮魚店やスーパーなどに相談すれば、お店できれいな塩焼きにしてくれる場合もありますので、確認してみてくださいね。
さらに最近では、インターネットで祝い鯛やお食い初めメニューのセットを購入する方法もあるんです。すでにきれいに調理された鯛に飾りつけしたものを、希望した日に届けてくれるので大変便利です。