似ているようで全然違う!知っておきたい「御霊前」と「御仏前」の違い

知っているようでいて実は知らない言葉というものはあるものです。普段意識しないだけで通り過ぎってしまっている言葉の意味の数々です。しかし、それが冠婚葬祭における伝統儀式や慣習、しきたりなどに関するものであった場合は、少しの勘違いが大きな事態に発展することも考えられるので、注意しておきたいところです。「御霊前」と「御仏前」の違いも、そんな間違いやすくて勘違いしているもののひとつであるかもしれません。そこで今回は、間違えを犯して失礼になってしまうことを防ぐために、その両者の違いについてご紹介していきたいと思います。

★「御霊前」と「御仏前」の違い

「御霊前」と「御仏前」は、どちらも不祝儀袋の表書きでよく似ていますが、実はまったく違うものだということをご存知でしたか?確かに、文具店や100円ショップなどでも関連の売り場に行くと、様々な種類の商品が並んでいて、戸惑ってしまう可能性がありますよね。
この点、「御霊前」は、死者を敬って「霊前」という言葉を丁寧に表現したもので、霊前にお供えする金品に対して書き記す言葉です。これに対して、「御仏前」とは、「仏前」という言葉を丁寧に表現したもので、仏前にお供えする金品に対して書き記す言葉なのです。両者をこのように比較すると明らかなのですが、「御霊前」と「御仏前」とは、文字通り、「霊」と「仏」の違いなのです。
そして、この「御霊前」と「御仏前」の使い分けですが、一般的に普及している仏教におけるものをご紹介しますと、四十九日の法要までは「御霊前」を、五十日目以降の百日忌法要や年忌法要などでは「御仏前」の表書きにするということを覚えておきましょう。

★宗教による違いはある?

このように仏教での使い分けについて覚えておくことが一番汎用性があるのですが、その他の宗教(キリスト教や神道)であれば、「御霊前」がオールマイティに使え、問題ないと言われていることも頭に入れておきましょう。

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