赤ちゃんの名前をつけて贈る「出産内祝い」命名札のルールとは?

赤ちゃんの誕生の喜びの気持ちを赤ちゃんとそのご家族にお贈りする出産祝い。そんな出産祝いをいただいたら、感謝の気持ちを込めてそのお返しとして贈るのが、出産内祝いです。出産内祝いには、赤ちゃんの名前を記載した命名札と一般に呼ばれるものをお返しの品物に付けることが多いです。それでは、そんな出産内祝いに添付する命名札は、どのように書いたらいいのでしょうか?命名札に関するルールってあるのでしょうか?このコラムでは、出産内祝いの命名札にまつわるポイントについて、まとめてみます。

●命名札の本来の意味

命名札とは、短冊状の半紙(命名紙と呼ばれます)に赤ちゃんの名前を書いた札のことを指しています。この命名札を出産内祝いの品物に付けて、出産祝いを贈っていただいた方へのお返しに出産内祝いを贈るというわけです。ですから、ここでいう命名札とは、出産内祝いに添えてお相手にお渡しするものという意味で用いられています。そして、現在では、命名札に関しては、このような認識が一般的であると言えます。
しかし、命名札の歴史とその由来を辿っていくと、現在の命名札の意味とは少し違っていたということがわかってきます。すなわち、かつて命名札は、赤ちゃんの生後7日目のお七夜の際に、赤ちゃんの成長を願いつつ神棚や床の間に貼りつけていたものだったのです。
現在においては、そのような伝統に基づいた儀式を行うご家庭はすっかり減ってしまいましたが、地域によっては、「お七夜」の習慣や命名札を赤ちゃんの寝ている近くの柱や壁などに貼るという風習が残っています。

●命名札の書き方って?

それでは、一番肝心な命名札の書き方についてです。命名札の書き方は特に決まった方式はないのですが、命名札の中央に赤ちゃんのフルネームを記載するのが基本です。使用する書式によっては、赤ちゃんの名前に加えて、生年月日や干支、父母の名前を書き入れられるタイプもあります。また、特に一般的に特殊な読み方であったり間違えて読んでしまいやすい名前の場合には、ふりがなを付けた方が、親切です。

●命名札がないとマナー違反?

命名札は、古くからの伝わる日本の伝統的慣習をそのルーツとしているものですが、最近では、省略される場合も多いのが実情です。果たして、命名札を付けずに省略することは、マナー違反として理解されてしまうのでしょうか?
この点、基本的には、命名札の省略はマナー違反とはいえません。最近では、命名札をつけることがむしろ少数派という意見もあるくらいです。ただし、お七夜の慣習がまだ根強く残っているような地域の場合は、命名札は付けておいた方がベターです。そして、仮に命名札を省略するような場合でも、別のネームカードのようなものを付けて赤ちゃんの名前をお伝えする方法もあります。

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