赤ちゃんがすくすくと成長して満１歳を無事に迎えることができた喜びはひとしおです。そんな子供の成長を祝う日本に根付く伝統行事があります。それは、満１歳を迎えた子供に「一升餅」を背負わせてお祝いするという風習です。今回のコラムでは、そんな一升餅のお祝いにフォーカスし、その伝統行儀のあれこれについてご紹介していきたいと思います。
★一升餅のお祝いの基本的なコト
満１歳を大過なく迎えることができたことを祝って、子供に一升餅を背負わせるというのは、どことなくユーモラスで個性的な風習ですよね。そんな面白く独特の特徴を持つ行事の意味や由来とは、いったいどのようなものなのでしょうか？
この点、一升餅に込められた意味というのは、大変興味深いものがあります。それはすなわち、「一升餅」というのは、人の「一生」と「一升」をなぞらえたものだったのです。この一升餅のお祝いには、「一生（一升）食べ物に困らないように」「一生（一升）健やかに育つように」という願いが込められているというわけです。
★地域別に特色があるので要確認！
この一升餅のお祝いは、決まった方法というのがあるようで統一されていません。例えば、
一升餅を子供に背負って歩かせることもあれば、お餅を踏ませてお祝いすることを行ったり非常にバリエーションがある慣習なのです。このバリエーションは、それぞれの地域ごとの特性や慣習だったりするのですが、これは、日本における伝統行事に多かれ少なかれ共通することで、この一升餅のお祝いに限ったことではありません。そのため、このお祝いをする際には、その地域独特のやり方について調べてみるのもよいでしょう。
★升餅はどんなものを選べばいい？
この一升餅のお祝いで使用する「一升餅」は、どんなものを選べばいいのでしょうか？これに特に決まりはないのですが、現在はネットなどでも様々なタイプの「一升餅」が手に入る時代ですから、ニーズに応じて選んでいけば問題ありません。小分けタイプの比較的小さなお餅も人気があるようです。