2月14日は、バレンタインデーですね。小さなときは単純にチョコレートをもらえるとうれしい時代、思春期にはバレンタインデーをめぐる悲喜こもごものエピソードがあるかもしれません。そして、社会人になると、「義理チョコ」をはじめとするいろいろなお付き合いの中にバレンタインデーが出てきたりしますね。今回は、そんな様々な切り口のあるバレンタインデーの歴史なども紐解きながら、もう一度バレンタインデーを見つめなおしてみましょう。
バレンタインデーの由来
バレンタインデーの由来は、そもそもイタリアの独特な風習にまでさかのぼるそうです。2月14日に女性達が入れた名札を翌15日に男性が引いて男女のカップルをつくり、お祭りの期間中に恋人として振る舞うという奇祭があったとか。そしてその風習に異を唱えたのが、皇帝クラウディス2世。男女の恋に寛容だったバレンチノ司祭を処刑してしまうほどに規律を重んじたのでした。その後、バレンチノ司祭を祭る記念日となったのが、イタリアの奇祭が行われていたその2月14日だったのです(バレンタインはバレンチノの英語読みなんだそうです)。
日本でのバレンタインデー
ところも時代も変わってここ日本。日本におけるバレンタインデーは、お菓子屋さんの広告戦略から始まったものでした。最初はあまり定着しなかったようですが、1936年に神戸のモロゾフがバレンタインデーの広告を出したのがはじまりだそうです。その後少したってから、1958年にメリーチョコレートが新宿伊勢丹でバレンタインキャンペーンを開催して、女性から男性へチョコレートを贈ることを宣伝しました。これがきっかけとなって、日本にバレンタインデーが定着したのだと言われています。
チョコレートの相場は?
2009年に森永製菓が行った調査結果があるのですが、本命チョコでの平均額は1714円、本命以外のチョコ(いわゆる義理チョコですね)ですと平均額が542円なんだとか。これをどう評価するかは、あなた次第です。
最近の傾向
こうして歴史的背景がありながらも、日本に定着してすっかり文化の一部にもなっている感のあるバレンタインデー。最近では、「女性から男性」という従来の形のほかに、「自分へのご褒美チョコ」「友チョコ」など、今までになかった新形態も楽しまれているようです。これからも、進化していくのがバレンタインデーなのかもしれませんね。