みなさんは「暑中見舞い」と「残暑見舞い」の違いがきちんと説明できますか?
そのどちらも、ただただ夏のご挨拶であることは知ってはいるけれども、はっきりとした違いについて説明できる方は案外少ないのかもしれません。
しかし、あいまいな知識のまま夏のご挨拶のハガキを出してしまって、恥をかいてしまうなどという失態は何としても避けなければいけませんよね。
暑中見舞いと残暑見舞いの違いについて見ていきたいと思います。
★目次
★「暑中」そもそも何のこと?
まず、そもそも「暑中」とは、どのような意味なのでしょうか?
これは、暦の上では夏の土用(7月19日頃から8月7日頃まで。その年によって日付が変わるので注意)の時期を指す言葉なのです。
この時期は、暦の上で秋が始まる「立秋」の直前の時期にあたり、1年の中で最も暑さが厳しくなる時期であるとされています。
★「残暑」の意味とは?
これに対して、「残暑」とは、暦の上で「立秋」を迎える8月8日頃以降の時期を指しますが、はっきり言ってざっくりした表現になります。
残暑という文字通りの意味で、暑さが残る時期ということで、はっきりとした終わりの日付はありません。
一般的に言えば、だいたい8月いっぱいくらいを指して言うことが多く、その年によっては、暑さが長引く9月に入っても残暑とする場合すらあります。
★「暑中見舞い」と「残暑見舞い」の違いは
ここまで論を進めるともう先は見えてきましたか?これから核心の答えです。
暑中見舞いは、暦に正確に従えば、夏の土用の時期に出すものということになります。
しかし、最近では、実際の気候に合わせて梅雨明けから土用の終わりに出されることも多いようです。
これに対して、残暑見舞いは、なかなか終わらない夏の暑さの中でお見舞いの気持ちを表現するものになります。
残暑見舞いは、「立秋」を過ぎ、暦の上で秋を迎えても実際は暑さが続いている時期に出すものというわけです。
これらの違いをよく覚えて、それぞれで使い分けることができるようにしておきたいですね。