突然ですが、みなさんは、夏のお盆の時期をはじめとしてきちんとご先祖様のお墓参りをなさっていますか?
ご先祖様を大切にすることは日本の伝統文化ともかかわり、とても大切なこととされています。
ぜひ、普段忙しくしていても、夏に帰省された時などは、お墓参りをなさってくださいね。
お盆にお供えする花についてみてみようと思います。
仏壇などにお供えする花のことを「仏花(ぶっか)」と呼びます。
その中で、お盆の時期に盆棚にお供えする花を特に「盆花」と呼ぶこともあります。
そんなお盆のお供え花についてみていくことにしましょう。
★目次
★お盆にお供えする花の意味
盆花には、ご先祖様が宿るとも言われており、お盆には欠かせない供物のひとつとなっています。
あまり普段は、お盆に備える花のことについて深くは考えませんから、盆花というと、しきたりやルールなどを難しく捉えてしまうかもしれません。
しかし、実は、盆花というのは、基本的に、「その季節の盛りの花(時花)」を選べばよいのです。
例えば、昔のお盆では、先祖の霊は山に住むという考えから、人々はお盆の前に山へ入ってその時期の花を用意したと言われています。
だから、まずは肩の力を抜いて、考えるようにしてみてください。
★盆花によく使われる菊の花
仏花や盆花としてよく使われるのが、菊の花です。いわゆる定番の花というわけです。
この菊の花は、平安時代から漢方などで優れた薬効をもつ薬草として重宝されただけでなく、観賞用としても広く親しまれてきました。
このように、日本人に長い間親しまれてきた菊の花が、仏花として自然と多く使われるようになったと言われています。
また、菊は、花が長持ちで、枯れるときも花びらがあまり散らないため周囲を汚しにくいといったことも、
仏花として定番と化したきわめて実用的な理由ではないかとも言われています。
★地域や習慣によって違いのある盆花
菊の花が多く用いられる傾向にある盆花ですが、その他の種類の花も当然に使われています。
一般的には、「海に近い地域は華やかな色合い、山に近い地域は控えめな色合い」という傾向があるとも言われています。
菊以外の花では、お盆の時期に咲く花や秋の花などがよく盆花とされます。
中でも人気でよく選ばれるのが、夏に赤紫の花を咲かせる「ミソハギ」です。