お年玉じゃなくてお盆玉?!お盆玉という慣習とは

「もういくつ寝ると…」という歌に描かれている時代ではもはやありませんが、子供たちがお正月を楽しみにしている気持ちは、今も変わっていませんよね。お正月に子供たちが楽しみにしているものは、凧揚げでも羽根突きでもなく、お年玉です。多くの親戚に接する機会が多い子供たちにもなると、もう大人もびっくりするくらいの大金をゲットしてしまう場合もあるようです。そんなお年玉に対して、「お盆玉」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?地域によっては、この「お盆玉」も子供たちの楽しみのひとつというのですが、今回はそんな「お盆玉」についてご紹介していきたいと思います。

★お盆玉とは?

お盆の時期に帰省する孫や子供におじいちゃんおばあちゃんや両親があげるお小遣いのことなんです。簡単にいうと、お盆玉とはお年玉の夏バージョンのこと。この方がイメージがつきやすいかもしれませんね。
お正月にやり取りされるお年玉は日本の伝統文化としてすっかり定着して有名ですが、お正月と同じくらい夏のお盆シーズンも普段なかなか会う機会の少ない子供や孫に会うことのできる貴重なチャンスです。そんな夏のお盆に、普段会えない分の愛情と慈しみを表現するひとつの手段としても、このお盆玉には存在価値があるのかもしれません。

★お盆の賜り物と考えて

そもそも「本家」であるお年玉というのは、「御歳神さまからの賜りもの」というところに由来すると言われています。昔は、年が明けて歳をひとつ重ねることの象徴として歳神様(としがみさま)にお供えものをして、新しい一年の無病息災を祈るという慣習がありました。このときお供物として供えられたお餅を、御歳神様の賜わりもの(おとしがみさまのたまわりもの)として分け合って食べるようになったことがお年玉の起源とされているのです。そして、時代を重ねながら、現代では現金のおこづかいということになっていったわけです。
このようにお年玉の由来に思いを馳せるならば、お盆というものは、亡くなった先祖に供物をささげ、供養をする行事ですから、故人やご先祖様からの賜りものが「お盆玉」であると考えることができるかもしれませんね。
おこづかいとして子供たちに「お盆玉」をあげる際に、このようなお話をしてあげるのも情操教育としていいのではないでしょうか。

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