夏のお盆には人それぞれの思い出があることでしょう。
それくらい、私たち日本人にとって、お盆は心のよりどころであり、心のふるさとでもあり、原風景とも重なる大切なものなのです。
さて、お盆のお供え物についても、そんな大切なお盆という風習に関連するものとして覚えておいてほしいと思います。
また、故人が亡くなって初めて迎えるお盆である新盆の際に必要なお供え物などについても知っておきたいですね。
そこで今回は、お盆のお供え物ということをテーマにお送りいたします。
★目次
★お盆のお供えの基本とは
お盆のお供えの基本とは、「五供(ごく)」であるというものだと知っておきましょう。
一般的に、五供(ごく)と言われているのは、「香・灯燭・花・浄水・飲食」の5つになります。
盆棚などと呼ばれる棚を作って、お盆にそれらを飾りつけるのです。
それでは、それら五供について詳しく見ていきます。
香
お線香のことです。
基本的に毎日お供えします。息を吹きかけて消さず、手や火消し用のうちわなどで消すのが意外に知らないマナーです。
灯燭
ロウソクのことです。ロウソクの火も、息を吹きかけて消さず、手やろうそく消しで消しましょう。お
線香の場合と同じですね。
花
花についてですが、注意してほしいのが、トゲのある花、香りの強い花やつる性の花は不適切だとされています。
浄水
水です。
水道水でも構わないので、毎日替えるようにします。
飲食
日常食べるものをお供えします。
どれも食べられる状態にしてお供えしましょう。
ですから、例えば、袋物や封がされているものは口を開けてお供えします。
果物などは洗って小鉢に入れたり、皮を剥いたりします。
また、素麺などの乾麺は、きちんと茹でてお汁もつけてお供えします。
ただし、夏場はどうしても食品は傷みやすいので、早めに下げるように心がけておきましょう。
★新盆を迎える側のお供え物
故人が亡くなってから初めてのお盆が、新盆と呼ばれるものです。
新盆に際しては、通常のお盆とは違ったお供えが必要になります。
新盆提灯(ちょうちん)
お盆提灯は絵柄が入っていますが、新盆では白い提灯を使用しることがポイントです。
新盆提灯はひとつだけでよく、身内の方が用意することが通常です。