ひな祭りといえば、言わずと知れた3月3日の女の子の節句、お祝いの日ですね。赤ちゃんの誕生から初めて迎えるそんな日が、初節句です。このコラムでは、そんな女の子の初節句に欠かせない雛人形に関する知りたいくつかのポイントについてご紹介していきます。
●ひな祭りの起源は平安時代
ひな祭りは、平安時代に入ってから、女の子に人形遊びが人気であることを背景に、紙人形などにけがれを移して川に流して女の子の健康を願ったのが起源であると言われています。ひな祭りに特徴的なのは、雛人形と桃の花を飾り、白酒、ひなあられ、菱餅をお供えするといった伝統的なお祝いの方法です。
●雛人形について
雛人形は、女の子に起こる災いの身代わりとなってくれるお守りだという信仰があるんです。そのため、伝統的な考え方では、子ども1人1人に雛人形を用意するということになります。
ママの雛人形を引き継いでもいいの?
雛人形のもともとの意味や信仰に基づけば、お母さんの雛人形はお母さんの身代わりとなって災いから守ってくれる役目を果たしたということになるわけです。ですから、お母さんの雛人形を子どもに譲ることはあまり好ましくないいうことと言われてきました。しかし、最近では雛人形のそんな伝統的考え方も薄れ、あまりこだわりがなくなってきました。自分の愛着ある人形を娘に引き継ぎたいと思うその気持ちを尊重し、新しい人形を足して子どもに譲るといいかもしれません。
二人目以降はどうする?
この場合も、伝統的な由来からすれば、次女の分も新しくそろえるということになるのですが、経済的な面やスペースの面などから、そうはいかない場合が多いのが現実です。ですから、現在では、1家族に1つ用意することでよいでしょう。
雛人形の予算
雛人形の相場は、一般的には5万円から10万円程度と言われています。しかし、それぞれのご家庭の事情も異なりますので、必要に応じて両家のおじいちゃんおばあちゃんにも相談して、決めていくのがいいでしょう。
人形は顔が命
雛人形を選ぶとき、予算やスペースの問題を考慮することのほかに、意外に大切なポイントがあるのです。それは、雛人形の「顔」。人形は顔が命とも言いますが、その顔をはじめとする見た目が気に入るかどうかも重要な点となりますので、覚えておいておきたいところです。