最近は、いわゆる昔ながらのご近所付き合いという習慣はだいぶ少なくなってきたと言われていますが、引越しをして新しい環境での生活をスタートする際には、ご近所に引っ越しのごあいさつをするのは最低限のマナーです。一昔前であれば、引越しのあいさつに、細く長くお付き合いをといった意味を込めて「引越しそば」を手土産として持参するという古き良き伝統もありましたが、今ではすっかり姿を消しています。初対面の人にいきなり食品を贈るということに抵抗感を覚えるという時代背景もあるのでしょう。それでは、現代社会において、引越しのあいさつにどんな手土産を持参するのが適切でしょうか？今回は、そんな引越しあいさつの手土産事情について考えていきます。
引越しあいさつの手土産は何がいい？
引越しのあいさつに持参するモノとして無難なのは、誰でもが日常生活に使う生活必需品で使うとなくなる消耗品がいいでしょう。例えば、タオル、洗剤、その他の生活雑貨などです。引越しのあいさつということは、訪問するほうもされるほうもお互いに初対面なわけです。そんな中で、無味乾燥という側面はあるものの、「無難」で「もらう人を選ばない」モノが好都合なのです。あまりに印象に残りすぎたり特殊な物は、もらったほうについついいらぬ警戒感を抱かせてしまう恐れもありますので、避けるようにしましょう。引越しのあいさつの粗品であるという原点と役割を忘れずに。
引越しあいさつの手土産の相場は？
引越しあいさつに持参する手土産の相場ですが、ほんの気持ち程度というスタンスで大丈夫です。金額にすると、５００円から多くても１０００円程度というところでしょう。とにかく、お相手からすると初対面の相手からの訪問を受けるわけで、率直に言って誰であるかあなたのことをまったく知らない状態なのです。ですから、あまりに立派で高額な品物はかえって逆効果になりますので、相手に気を使わせない程度のモノという認識を覚えておくようにしましょう。
贈り方の形式は？
引越しあいさつに持参する手土産は、少額な予算のものになりますので、包装などにこだわる必要はまったくないでしょう。あえて言えば、熨斗紙はつけておくと丁寧な印象を持たれるので、オススメです。