会社員や自営業に限らず、ビジネスに携わっている限り、さまざまなビジネスシーンにおいて手土産を持参しなければいけない場面が必ずあるものです。そんなビジネスが絡む手土産の場合は、プライベートでの手土産のやり取りとは違った配慮が必要になってくるので、意外に難しい部分がありますよね。そこで、このコラムでは、そんな意外に現場では悩んでしまいがちなビジネスシーンにおける手土産にまつわるマナーについて見ていきたいと思います。
手土産の持参でビジネスに差がつく場合も
たかが手土産されど手土産。ビジネスにおいて取引先に手土産を持参するケースというのは実にさまざまです。だから、そのノウハウを定型化できないという難しさがあるのです。しかし、逆に考えれば、定型化できないからこそ、手土産というちょっとした心配りによって取引先の担当者などにこちら側の誠意や気持ちが伝われば、ライバルに大きく差をつけることにもなってくるのです。ぜひ、お相手に気持ちよくお付きあいしてもらうためのひとつのツールとして、手土産を効果的に利用したいものです。
手土産を取引先に持参するタイミングとして一般的に考えられるのが、節目節目のご挨拶から始まって、折り入っての依頼事項のある時、お礼として感謝の気持ちをお伝えしたい時、こちら側の不始末のお詫びにお伺いする時などがあります。いずれにしても、お相手にこちら側の気持ちを伝えるツールであるということを忘れないようにしましょう。
手土産の内容は値段だけではない
手土産の内容として、高価なものであれば失敗することが少ないというのも一理あります。しかし、問題は、お相手にいかにしてインパクトを与えてこちら側の存在をアピールするかということ。そのためには、可能な限り、品物の値段以外の要素を加えると効果的ですね。例えば、「ここでしか手に入らない」とか「手に入れるためにこんなに並んだ」などという持参した手土産に関するストーリーがあると、お相手に感動を与えられるというものです。そんな品物プラス少しのストーリーが用意できると最高ですね。取引先にこちら側の熱意や誠意をうまく伝えることができるはずです。