人生の節目節目では、さまざまなライフイベントと呼ばれる出来事があります。その度にお祝いとしてプレゼントやお金をいただくことも多いですよね。そんな心のこもったお祝いに対しては、お相手に感謝の気持ちを示しつつ、失礼にあたらないように注意してお返しを贈りたいものです。そこで、今回は、お祝いに対するお返しのマナーと注意しておきたい点をみていきましょう。
●お祝いには「お返し」を送るのが基本
まず基本的に押さえておきたいのが、お祝いとしてお金や贈り物をいただいたら、お返しをするのが鉄則です。お祝いをいただいて、そのまま何もしないでいただいたままということは、基本的にはないことなのです。
ただし、お祝いといってもその種類はさまざまです。そして、それぞれのお祝いの種類によって「お返し」の名称も異なってきますので、確認しておきましょう。
内祝い
結婚祝い、出産祝い、入園・入学・進学祝い、新築祝い、病気・ケガのお見舞い(回復した場合)などに対するお返しです。
御礼
病気・ケガのお見舞い(亡くなった場合)、目上の方にお世話になった場合、時期を外れたお返しなどにはこの名称を使います。
香典返し
御香典に対しては、こうなりますね。
●お返しで特に大事なのはタイミング
お祝いに対してお返しをするに際しては、予算の額を気にする方が多いですが、もっと気にして欲しいのは、そのタイミングです。お返しをする意味を考えてみてください。一番大事なのは、お祝いを贈ってくださった方に感謝の気持ちをお伝えすることです。ですから、あまりにもタイミングが遅れたお返しはNG。お祝いをいただいたら、1カ月以内を目安にお返しを贈るようにしましょう。
ただし、逆にあまりにも早いお返しは、お祝いを待ち構えていたようで、かえって悪い印象を与える場合も。お返しは、お祝いから1週間後にするなど、少し待ってからのタイミングがいいでしょう。
●予算の額は「半返し」が基本
贈り物やお金をいただいた場合のお返しは、「いただいたお金やプレゼントの半額程度になる品物」というのが基本的な考え方ですので、ぜひ覚えておきましょう。しかし、あまりにも杓子定規にこの基準を当てはめる必要もありません。大切なのは、お相手に感謝をしつつ喜んでもらうこと。そのためには、金額にはこだわらず(高額すぎはNG)、ニーズに合った品物を選ぶのも素敵ですね。